恥ずかしがり屋のエロエロオフ会in九州は大宰府(仮)
ピンポ〜ン 「はい」 「あの、こみさんですか」 「え、あ、はい」 「あの〜、じっちゃんです」 「えええ〜っ!」 すべては前日に始まった。明日は九州へ出発する日。とりあえず何かの用意をしなくてはと思いつつ、何もせずに「何をしたらいいんだろう?」と途方に暮れているときだった。 「これを、九州の方々へ」差し出されたのは、じっちゃんの地元のおみやげだ。 「わかりました。必ず届けます」 これで、必ず行かなくてはならないようになってしまった。 じっちゃんは、「煩悩もちょっとぐらいはあるよ」というお地蔵様のような人だった。
新幹線は小倉の駅から動き出した。窓から見ていた限り、アフロヘアの女性はいなかった。つまり、彼女は前方から来るはずだ。ドキドキしながら進行方向のドアを見つめていると、後ろから声をかけられた。少女のように目を潤ませたとまとさんだ。 「緊張で泣きそうなんですぅ」 「アフロヘア? 冗談だったんです」 ま、考えてみれば、そうだわな。 |
これがJR博多駅だ |
すいどうやさんとは面識がある。新幹線の改札の外で手を振っているのがわかった。今回はお目付け役のニャースさんが傍に寄り添い目を光らせている。にもかかわらず、地下鉄の改札も満足に通れないのであった。蛇口から水が出るようにできても、自動改札から出てくる切符には気づかないのだ。
いよいよ目的の大宰府駅。改札を出ればTAKAPが旗を持って待っているはず。ここでとまとさんから提案があった。 「みんな離れて改札を出ましょう。私以外はメンが割れてないから、きっと慌てますよ」 仕事上でどんな辛い目に合わされているのかは知る由もないが、「ひと泡吹かせてやりたい」という情熱を感じた一同は、その計画に賛同した。つい先ほどまで、天使の涙にうるうるしていた人が、今では悪魔の笑みを浮かべている。
きょろきょろしては気づかれるので、まっすぐ横断歩道を渡った。付近の地図を見るフリをしてあたりをうかがった。がーん、全員を見失った。と思ったら、記念碑をはさんで反対側にいたのだった。四方から現れたメンバーにうろたえるTAKAP。私は、はじめまして、は背後から、というとまと流を踏襲したのだ。 ちょうど、そこへままとRGが到着。同じ電車だったらしい。 「こみちゃんはすぐわかったよ」とまま。なぜだろう。 そして、あの華奢なとまとさんに「ちづるさん?」なぜだろう。 |
合格祈願の絵馬がいっぱい |
人ごみで目印になりやすいTAKAPを先頭に天満宮をお参り。 菅原道真公である。学問の神様である。 「新しい漢字が作れますように・・・」 ままは学問と関係のないお願いをしたらしい。 ちょっと早めに会場に到着。幹事であるTAKAPの音頭でカンパ〜イ! 次々と出てくるお土産、お酒、料理、祝電、エロ話・・・ 減っていくのはニャースさんの年齢(自称)と私(こみ)の記憶だけ。 はっ、そういえば、九州といえばアルコール分解酵素を豊富に持つ人たちばかりと思い、大阪駅の売店で買った「飲む前に飲む」胃薬を飲む前に飲むのを忘れてた〜。 二日市の駅ですいどうやさんご夫妻と名残を惜しむ。 そのあと、天神で2次会だ〜。 |
店を出ると火照ったからだに夜風が心地よい。そこになぜだかペルーの民俗音楽が・・・ 私の横ではRGがノリノリだった。
「ところでちづるさん、どうも記憶があいまいなところがあるのだが」 「二次会やな、いつもの通りやったよ」 「ということは・・・」 「声が大きくて、話がくどくて、見境なく飲み食いしとったよ」 「う・・・」 「九州まで来て、醜態をさらしたな」 |